28歳 女性 看護の現場

20代女性、看護師です。
看護師の仕事として昼夜問わず患者さんの身の回りのお世話など従事させてもらっていました。
もちろん少し手を添えるだけで自分で身なりを整えることができる方もおられましたが、ほとんどが寝たきりの方と関わらせていただくことが多かったです。
トイレも自分で行くことができないため、4-5時間ごとにオムツ交換や毎朝は綺麗に洗浄したりしていましたが、前かがみになるため腰への負担はつきものでしたし、体格が大きな方だと二人がかりでも重労働だったのを覚えています。
患者さん自身も本来であれば自分のことは自分でしたい気持ちをお持ちなので、できるだけ早く、露出する時間を最小限に丁寧にするように努めていました。
また寝たきりではなく車椅子で生活を送られている方もおられますが、自己にてベッドから車椅子への移乗ができる方もいれば介助をして移られる方もいらっしゃいました。
私達は普段何気なく、苦労することなく自分のしたいことを出来ていますが他人の力を借りての生活はもどかしいいだろうなと感じました。
入浴に関してはシャワー浴はお好みの時間に入ってもらえましたが、専用のリフトアップできるストレッチャーと浴槽を使用する特別入浴は1週間で決められた曜日にしか入ってもらうことができませんでした。
ストレッチャー上で洗髪や体を洗うため転落や室温など環境にも注意を払い、また気分を悪くされてないかなど十分に配慮しながらのケアでした。
その1日に何十人も入浴してもらわなければならないため時間にも追われ、計画的に実施していく必要もあったためまだゆっくりと久しぶりのお湯に浸かっていたかった方には心苦しい気持ちにもなっていました。
食事介助では、有形の物を摂取されている方もおられれば、ペースト状にして、誤嚥に注意しながらの方もおられました。
その時はまず食べていただく姿勢を整える必要がありました。
上体を起こし、後頚部に支えを配置し、顎が上に向かないようにのポジショニングすることをまず優先的に気を付けていました。
そして無言で食事をしていただくよりも食事の内容などお伝えしたり、何を召し上がられたいかできる限り希望を伺うようにもしていました。
認知症を患っておられる方の対応では病気で理性的であったり正常な判断ができなくなってきているのは、頭では理解しているつもりなのですが、いざ心無い様な発言を聞いてしまうとその言葉通り受け止めてしまって正直精神的にしんどくなる時もありました。
ですがそんな時は職場の同僚や良くしていただいていた先輩方に話を聞いてもらって気持ちを切り替えることができました。
介護は一人きりで全て行うことは困難だと思います。
なのでもうダメだと思ってしまう前に近くにいる方や社会制度などを利用してもらい一人にかかる負担を軽減して欲しいと思います。

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